和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月29日(金)

甘じょっぱ~い新スイーツ 梅入りホワイトチョコで梅のおいしさPR、和歌山

新たに商品開発した「ちょびチョコ」(左)と看板商品の「ぺたんこちょび梅」
新たに商品開発した「ちょびチョコ」(左)と看板商品の「ぺたんこちょび梅」
 和歌山県みなべ町西本庄の梅加工販売会社「マルヤマ食品」は、梅をチョコレートに入れた新感覚のスイーツ「ちょびチョコ」を、東京の洋菓子店とのコラボで商品開発した。他の梅商品の製造過程で無駄に出る材料を有効活用する商品で、全国にPRしようと、6日から応援購入形式(事前予約)のクラウドファンディング(CF)を始めた。

 若い人にも梅干しのおいしさや良さを知ってもらおうと、スイーツにできないかと検討。梅肉を薄く広げて天日乾燥した同社の看板商品「ぺたんこちょび梅」を製造する際に割れたり、形が整わなかったりしたものを有効活用し、チョコレートやケーキにしようと考え、東京都世田谷区の洋菓子店「ショコラ・ダ・ファミリア」に依頼し、共同で商品開発した。

 出来上がった商品は、ホワイトチョコのクリーミーな甘さと梅の酸っぱさがうまく調和した甘じょっぱい味。コーンフレークも入っていることでザクザクとする新食感のスイーツに仕上がっている。「ぺたんこちょび梅」は梅のブランド「紀州南高梅」の梅肉と塩だけを使った素材重視の食品だが、マルヤマ食品の丸山剛史社長は「ちょびチョコ」については斬新さをアピールしている。「若い人に、この商品をきっかけに梅干しをもっと食べてみようと思ってもらいたい」と話す。

 CFは「Makuake(マクアケ)」でしている。応援購入形式で、「ちょびチョコ5個入り」「ちょびチョコ&ぺたんこちょび梅」「ちょびチョコ&ぺたんこちょび梅&ももうめ」などのお得なセットを用意している。数量限定で、12月17日まで。目標金額は10万円。

 通常販売は年明けから始める。マルヤマ食品「梅見月」のホームページで注文を受け付けるほか、みなべ町谷口の道の駅「みなべうめ振興館」や同町晩稲の南部梅林(観梅期間)で販売する予定。同社は「バレンタインやホワイトデーにいかが」と呼びかける。