和歌山県高野町高野山にある山椒（さんしょう）の専門店「平野清椒庵」（植木教記店長）は、日本一の生産量を誇る県産山椒の中でも、最高級といわれる有田川町清水地域の手摘み「ぶどう山椒」を使った「山椒」（５グラム薬味缶、８８０円）を販売している。

　同店は、山椒が貢納されていた高野山から「Ｊａｐａｎｅｓｅ　Ｐｅｐｐｅｒ〝ＳＡＮＳＨＯ〟」を国内外へ広めたいという思いのもと、山椒農家の後継者育成活動の一助として２０２１年９月にオープンした。

　ぶどう山椒は大粒の実で果皮が厚く、香り豊かで清涼感のある辛みが特徴。収穫したばかりの山椒が持つ風味を損なわないよう、産地にある自社加工場で手間暇かけて製造しているという。

　ほかにも、県産のユズと鹿児島県喜界島産の唐辛子をブレンドした「ゆず一味」（５グラム薬味缶、７６０円）や「七味」（同）、独自の製法で作った「ねり七味」（６８０円）など、国産にこだわった薬味を販売している。

　濃厚なバニラに爽やかな山椒がかかった「山椒のソフトクリーム」（４００円）などのカフェメニューもある。

【お店情報】
高野町高野山７３３　　営業：午前９時～午後５時　年末年始休み　電話０７３６・５６・２７７７