和歌山県串本町内で活動する獅子舞の７団体が集い、競演する「串本町獅子興（おこし）」（実行委員会主催）が１１月１０日午前１０時～午後３時、同町潮岬の潮岬青少年の家野外ステージで開催される。雨天の場合は同施設体育館で。入場は無料。

　町内各地域で受け継がれてきた伝統の獅子舞を多くの人に見てもらおうと、初めて開く。参加するのは、東氏子会▽西春秋会▽南氏子会▽北氏子会▽和深祭礼実行委員会▽鬮野川（くじのかわ）獅子舞保存会▽田原獅子保存会。各団体が３０～４０分間、それぞれ自慢の演目を披露する。会場では、食べ物などの販売もある。

　秋祭りを終えた地域も多いが、各団体とも、このイベントに向け熱のこもった稽古を続けている。

　呼び掛け人となった南氏子会の今津真さん（４８）は「各団体とも若い人の参加が減っていて、この先５０年、１００年を考えると存続が厳しくなっていく。町に若い人はいるが、祭りに参加していない人の方が多いことから、もっと広く祭りの良さ、楽しさをアピールできる場をつくりたいと思い、このイベントを企画した。獅子舞に携わっている人でも、よその獅子舞を見る機会は少ないので、このイベントで交流を深め、獅子舞で一緒に町を盛り上げていければと思う」と話している。

　問い合わせは、実行委員会（０７３５・６２・０７９４）へ。