和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月25日(月)

白浜をワーケーション拠点に 東京のIT企業が和歌山県などと進出協定

白浜町などへの進出協定書に署名する岸本周平知事(奥)やIT会社の芳井清彦社長(左)ら=和歌山県庁で
白浜町などへの進出協定書に署名する岸本周平知事(奥)やIT会社の芳井清彦社長(左)ら=和歌山県庁で
 和歌山県などは、IT企業「Respawn(リスポーン)」(東京都)と進出協定を結んだ。白浜町をワーケーションの拠点にし、和歌山市でも企業へのIT人材派遣や人材教育事業をしていく。


 同社が、働き方改革などの一環として、初の地方展開を検討していたところ、和歌山県から誘致を受け、県職員の熱意を感じたことや、環境が良いことから進出先を決定。白浜町才野の南紀白浜空港展望広場にある「オフィスクラウドナイン」に「白浜ベース」、和歌山市九番丁のビルに「和歌山ベース」を設け、6月上旬から操業している。

 同社は3年間で、2カ所合わせて20人を雇用する予定。このうち、白浜ベースでは5人、和歌山ベースでは10人を地元採用したいという。

 進出協定式が県庁であり、岸本周平知事、井澗誠白浜町長、尾花正啓和歌山市長、同社の芳井清彦社長が協定書に署名した。

 岸本知事は「和歌山でもIT会社を起業したい若者が多くいるので、刺激を与えていただくことを期待している」、井澗町長は「地元雇用を含め大きな期待を寄せている。地域の経済効果に必ずつながると確信している」と支援を約束した。

 岸本知事から「白浜町はワーケーションのメッカになっている」と説明があり、芳井社長は「すでに和歌山に来ているメンバーから、東京でのストレスがなく、楽しく過ごせていると報告を受けている」と話した。