和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

【動画】古座川で「河内祭」華やかに 御舟や獅子舞、櫂伝馬競漕が見物人魅了、和歌山

河内島へ向かう御舟(22日、和歌山県串本町古田で)
河内島へ向かう御舟(22日、和歌山県串本町古田で)
夜籠り神事で河内島をゆっくり回る御舟(22日、和歌山県串本町古田で)
夜籠り神事で河内島をゆっくり回る御舟(22日、和歌山県串本町古田で)
櫂伝馬競漕で激しく競り合う古座中学校の生徒(23日、和歌山県古座川町宇津木で)
櫂伝馬競漕で激しく競り合う古座中学校の生徒(23日、和歌山県古座川町宇津木で)
古座青年会の獅子舞(23日、和歌山県串本町古田で)
古座青年会の獅子舞(23日、和歌山県串本町古田で)
生き神様といわれる「ショウロウ」を務める(左から)平田斗波君、坂井虹心さん、長尾蒼大君=23日、和歌山県串本町古田で
生き神様といわれる「ショウロウ」を務める(左から)平田斗波君、坂井虹心さん、長尾蒼大君=23日、和歌山県串本町古田で
古座川を鮮やかに彩る花火と御舟(23日、和歌山県串本町古座で)
古座川を鮮やかに彩る花火と御舟(23日、和歌山県串本町古座で)
 和歌山県の串本、古座川両町を流れる古座川を舞台にした河内祭が22、23日に営まれた。国の重要無形民俗文化財に指定されている御舟の水上渡御や「古座獅子」の舞のほか、古座中学校の生徒による櫂伝馬競漕(かいてんまきょうそう)などがあり、見物人を魅了した。


 宵宮の22日、御舟は古座神社(串本町古座)に祭られている神額を載せ、古座漁港を出て河内島へ川をさかのぼった。夕方には古座漁港周辺で古座中学校の男子生徒による櫂伝馬競漕があった。夜には御舟が河内島を周回する「夜籠(よごも)り神事」があり、ゆったりとした御舟謡が響いた。

 本祭の23日には、河内島の前にある河原で祝詞を上げる御祭礼が営まれた。古座青年会や芳流館互盟社、古田区民会による獅子舞の奉納もあった。河内島では御舟が島を回る「花回り」や古座中生徒による櫂伝馬競漕が行われ、写真愛好家がカメラを向けていた。

 夕方からは古座漁港でイベント「熊野水軍古座河内祭の夕べ」があった。串本古座高校吹奏楽部の演奏や地元のダンスチームによるストリートダンスで会場が盛り上がった。イベント終盤に花火が打ち上がり、古座川を彩った。

 古座川河内祭保存会の杉本喜秋会長は「けがなく無事に終われてほっとしている。自衛隊の皆さんの協力がなければ祭りはできなかった。大変ありがたい。御舟の幕や吹き流しが破れたので修復し、来年以降も頑張っていきたい」と話した。