和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

衆院新2区は二階氏 石田氏は比例へ、区割り変更で自民党和歌山県連

(左から)二階俊博氏、石田真敏氏、鶴保庸介氏
(左から)二階俊博氏、石田真敏氏、鶴保庸介氏
 次期衆院選から和歌山県内小選挙区が、一つ減って2選挙区となるのを受け、自民党県連は10日、和歌山市のホテルで代表役員会を開き、県連会長で現3区選出の二階俊博衆院議員は新2区、現2区の石田真敏衆院議員は近畿比例代表区の候補予定者とする方針を決めた。新1区は鶴保庸介参院議員で調整が進んでいる。13日までに方針を決め、党本部に申請する見込み。

 小選挙区の1減は「10増10減」に伴うもので、新1区は、現1区の和歌山市と、現2区の紀の川市、岩出市。新2区は現3区の有田郡以南20市町村と、現2区の有田、海南、橋本各市など7市町となる。

 候補者選考について、5月下旬の県連代表役員会を経て、県内選出国会議員4人が2回議論。その結果を世耕弘成参院議員が10日の代表役員会で報告し、新2区は二階氏とした上で、石田氏は近畿比例区とし党本部に名簿最上位の処遇を求めることで了承された。

■新1区、鶴保氏で調整

 新1区については、世耕氏が断り、鶴保氏は意欲を示したという。これを踏まえ代表役員会では、鶴保氏擁立と公募を求める声の両論があり、この日出席が少なかった新1区内選出の地方議員の会合を13日までに開いて、その結果を県連の結論とすることにした。

 代表役員会後、鶴保氏は報道陣に「私自身は今のところ前向きに考えている。いずれ記者会見をして思いを述べたい」と話した。

 鶴保氏は参院5期目で沖縄北方担当相などを歴任。4月の1区補選で「勝てる候補」として有力視されていたが、最終的には元職に決定。日本維新の会の林佑美氏に敗れた。

 近畿比例区に回ることになった石田氏は「比例になったからといって(現2区を)離れるわけではない。(現2区は新1区と新2区に分かれるが)比例であれば(現2区)全ての市町とお付き合いできる」と話した。