民話絵本で「ジオの世界」へ 南紀熊野推進協議会、那智の滝や浮島の森が舞台
南紀熊野ジオパーク推進協議会は、ジオスポットである「那智の滝」(和歌山県那智勝浦町)と「浮島の森」(新宮市)を舞台にした民話を絵本にした。実物から写し取った大地や植物の質感が特徴。「ジオパークを身近に感じ、興味を持ってもらいたい」という。
「南紀熊野の民話」シリーズの第2弾。修行のため那智の滝に向かう僧が助けたクジラとモグラが、僧の滝での修行を助ける「クジラとモグラ」、浮島の森で遭遇した大蛇による悲劇を描いた「おいの伝説」の2編を収録している。カラー24ページ。
絵の一部は、実際に岩や植物の上に紙を置いて、鉛筆で凹凸をこすり模様を写し取る「フロッタージュ」という技法を用いた。那智の滝の流紋岩や那智の海岸にある泥岩などをリアルに再現している。
また、民話の文章は「新宮弁」で表現。一度、標準語で書いた民話を「新宮弁」のベテランに「翻訳」してもらった上、再度読みやすく調整したという。
ジオパークの見どころ解説も充実。写真や図を交え、小学生でもジオパークの成り立ちなどが分かりやすいよう工夫している。
協議会事務局で、南紀熊野ジオパークセンター副主査研究員の福村成哉さんは「大地の質感、紀南の中でも地域によって異なる方言に注目してほしい。絵本をきっかけに、ジオパークの魅力を知ってもらえればうれしい」と話している。
絵本は南紀熊野ジオパークセンター(串本町潮岬)のほか、県立図書館(和歌山市西高松1丁目)と県立紀南図書館(田辺市新庄町)で閲覧できる(図書館は6月以降の予定)。協議会ホームページからダウンロードもできる。西牟婁郡と新宮市、東牟婁郡の小学校40校と保育園・幼稚園38園には教材として配布した。
「南紀熊野の民話」シリーズの第2弾。修行のため那智の滝に向かう僧が助けたクジラとモグラが、僧の滝での修行を助ける「クジラとモグラ」、浮島の森で遭遇した大蛇による悲劇を描いた「おいの伝説」の2編を収録している。カラー24ページ。
絵の一部は、実際に岩や植物の上に紙を置いて、鉛筆で凹凸をこすり模様を写し取る「フロッタージュ」という技法を用いた。那智の滝の流紋岩や那智の海岸にある泥岩などをリアルに再現している。
また、民話の文章は「新宮弁」で表現。一度、標準語で書いた民話を「新宮弁」のベテランに「翻訳」してもらった上、再度読みやすく調整したという。
ジオパークの見どころ解説も充実。写真や図を交え、小学生でもジオパークの成り立ちなどが分かりやすいよう工夫している。
協議会事務局で、南紀熊野ジオパークセンター副主査研究員の福村成哉さんは「大地の質感、紀南の中でも地域によって異なる方言に注目してほしい。絵本をきっかけに、ジオパークの魅力を知ってもらえればうれしい」と話している。
絵本は南紀熊野ジオパークセンター(串本町潮岬)のほか、県立図書館(和歌山市西高松1丁目)と県立紀南図書館(田辺市新庄町)で閲覧できる(図書館は6月以降の予定)。協議会ホームページからダウンロードもできる。西牟婁郡と新宮市、東牟婁郡の小学校40校と保育園・幼稚園38園には教材として配布した。