和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

宇宙施設の名前は「ソラミル」 「ロケットのまち」串本町、旧古座分庁舎を改修

新しい名称が決まった旧古座分庁舎(和歌山県串本町西向で)
新しい名称が決まった旧古座分庁舎(和歌山県串本町西向で)
ロケット関連施設に改修された旧古座分庁舎のイメージ画像(和歌山県串本町提供)
ロケット関連施設に改修された旧古座分庁舎のイメージ画像(和歌山県串本町提供)
 和歌山県串本町は、宇宙やロケットの関連施設として改修を進めている旧古座分庁舎(西向)の名称を「宇宙ふれあいホール Sora―Miru(ソラミル)」に決定したと発表した。3月末から4月下旬にかけ公募し、全国から307点の応募があった。


 町が「宇宙・ロケットをきっかけに串本町の認知度を上げ、串本、紀南の魅力を再発見してもらえるような名称を」と応募を広く呼びかけていた。選定委員会が、名称となる最優秀賞1点と、ほかに優秀賞3点を決めた。

 旧古座分庁舎は、同町田原に民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」が完成したことを機に、宇宙やロケットの関連施設として改修が進められている。2階に「古座サテライトオフィス」、3階には「8K臨場感シアター」を整備しており、残る1階にもロケットや宇宙の展示と図書スペースを設ける。

 名称の変更は施設の改修が終わる10月末ごろを予定。6月上旬ごろには施設に飾るロゴも公表する。

 最優秀賞の串本町在住、谷口遥馬さんには、ロケット初号機が打ち上がる際に公式見学場へ招待するほか、ロケット関連グッズを贈る。優秀賞に選ばれた人や落選者にもグッズとともに通知を送付する。

 田嶋勝正町長は「良い名前を付けてもらえた。多くの応募を頂きありがたい。ロケットが打ち上がるにあたり、串本町の核となる施設になる。みんなで盛り上げていきたい」と話した。

 優秀賞は次の皆さん。

 川口亮(和歌山市)、松本太(串本町)、柳原幸子(横浜市)