和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

冷蔵庫にそのまま入るよ 小玉スイカの収穫始まる、和歌山・印南

印南町内で収穫作業に入った小玉スイカ(16日、和歌山県印南町印南で)
印南町内で収穫作業に入った小玉スイカ(16日、和歌山県印南町印南で)
 JA紀州(本店・和歌山県御坊市)管内で、夏の風物詩となっている小玉スイカの収穫が始まっている。生産が盛んな御坊市や印南町では、農家が丹精込めて育てたスイカを収穫している。


 小玉スイカはシャリシャリとした食感が特徴。糖度が高く、そのままでも冷蔵庫に入れやすいサイズなので近年、消費者の間で主流になってきている。

 管内では今季、4月末ごろから出荷が始まっており、6月中旬から下旬にかけてピークを迎える。収穫は7月いっぱい続く。

 スイカ栽培は3代目という印南町印南の山下勝也さん(55)方では、ハウスと露地栽培の計約40アールで栽培。1玉ごとに収穫時期の目印を付け、計画的に収穫しているという。

 JA紀州によると、同町や御坊市でおよそ180人が約50ヘクタールで、印南町では約30ヘクタールで栽培している。品種は「ひとりじめ7(セブン)」をはじめとした「ひとりじめ」のシリーズ。出荷の基準は糖度11度以上で、今季は昼夜の寒暖差が大きかったため甘く仕上がっているという。

 JA紀州からは、関西を中心に関東や中京方面に出荷。今年の目標は1300トンとしている。地元では印南町印南の産直店JA紀州フレッシュマートなどで取り扱っている。