和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

旗や横断幕で盛り上げ 社会人サッカーサンライズFC

応援旗を掲げるサポーター(上富田スポーツセンターで)
応援旗を掲げるサポーター(上富田スポーツセンターで)
南紀オレンジサンライズFCを応援する横断幕
南紀オレンジサンライズFCを応援する横断幕
 和歌山県紀南地方で活動する社会人サッカークラブ、南紀オレンジサンライズFCの試合で、サポーターが色鮮やかな応援旗や横断幕を掲げて会場を彩っている。

 上富田町朝来の上富田スポーツセンターで23日、県社会人サッカー2部のサンライズFCの試合があり、応援旗3本と横断幕5枚が会場に掲げられた。試合中はサポーターが太鼓をたたいて応援。サンライズFCは、FC BLAZE湯浅に6―0で快勝した。

 サンライズFCは、県社会人リーグに参入して2年目。移住した選手やスタッフが農家や梅関連会社、福祉施設などで働き、労働力の担い手になっている。地域に貢献しようと、イベントにも積極的に参加。活動を応援するサポーターが増えている。

 旗や横断幕を作ったのは、和歌山市に住むIT関連会社社員の道下修平さん(32)。「熊野水軍」「大漁 盛春丸」など大漁旗を模した旗や、上富田町のマスコットキャラクター「ひょうたんせんぱい」と、同町の地域おこし協力隊員が考案したキャラクター「一八桃葉(いちや・ももは)」を描いた横断幕、橋杭岩(串本町)をモチーフにした横断幕などがある。全て道下さんが紀南をテーマにデザインし、昨年より数を増やした。

 道下さんは母親が串本町出身で、仕事でも紀南に縁があるといい「サッカーを通じて紀南や県内を盛り上げたい」と力を込める。

 和歌山は、Jリーグのクラブがない全国でも数少ない県。紀南の社会人サッカーの試合でサポーターが旗を振り、太鼓をたたいて応援する光景は珍しく、サポーターと選手が一体になって新しい風を吹かせている。