和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

地元のグルメ情報誌発行 新庄中学校の2年生、田辺市

手作りした情報誌「ハピネス」をアピールする新庄中2年生
手作りした情報誌「ハピネス」をアピールする新庄中2年生
 和歌山県田辺市の新庄中学校2年生(46人)が、地元の飲食17店を紹介したグルメ情報誌「ハピネス」(A4、8ページ)を発行した。各店の一推しや隠れた人気メニューなどを写真入りで紹介。生徒たちは「おいしい店に足を運び、幸せな気持ちになってもらえればうれしい」と話している。

 総合的な学習で、地域活性化に取り組めないかと2学期から企画を進めていた。1学期に地元のさまざまな事業所で職場体験をしており、「お世話になった恩返しをしたい」と情報誌を発案。飲食店や菓子店、パン店などを取り上げた。

 生徒は記事、カメラ、デザインに役割を分担。地元の情報誌「ラカン」と写真スタジオ「CACCI(カッチ)」に、取材予約の電話やインタビュー方法、紙面レイアウト、撮影技術などを学び、一から紙面を作った。

 20日には生徒が担当した掲載店を訪れ、取材のお礼をするとともに完成した情報誌を届けた。

 海鮮レストラン「勘八屋」(新庄町)を担当した田中大心君と山口喜元君は「たくさんある情報をいかに選んで、コンパクトにまとめるかが難しかった。地元ならではの新鮮な海の幸が楽しめる店。その魅力は詰め込めた」と手応えを語った。

 松本愛來さんは「どこもお薦めの店ばかり。多くの人に手に取ってもらって、気になった店に足を運んでもらいたい」と話した。

 「ハピネス」の名称には「地域に幸せを届けたい」との思いを込めた。千部発行。掲載店や地域の商業、観光施設などに置いて無料配布している。