【動画】トルコ地震の義援金呼びかけ ゆかり深い串本・大島小児童
約130年前にトルコ軍艦エルトゥールル号の遭難事故が起きた和歌山県の紀伊大島にある、串本町大島小学校(貴志純子校長、31人)の児童が15日、トルコ南部で発生した大規模地震の被災者を支援したいと、学校の玄関前で地域住民や保護者らに義援金を呼びかけた。同校では日本とトルコの友好の歴史についての学習に力を入れており、児童がこの活動を提案。来年度も続ける予定という。
同校では「トルコ学習」として、全校児童が1890年にエ号が同町樫野沖で遭難した際に、大島島民が救助活動に尽力したことが両国の友好のきっかけとなった歴史などについて学び、樫野にあるエ号遭難慰霊碑も定期的に清掃。在日トルコ大使館から贈られた民族衣装を着て、運動会や学習発表会でトルコの踊りを披露する取り組みも続けている。
同校によると、3学期を迎えてトルコ学習のまとめをしていた際に大地震が発生したことについて話し合い、1985年のイラン・イラク戦争時に在イラン邦人の救出にトルコが尽力した歴史についても再確認。児童から「今度は私たちの番」という声が上がり、義援金を集めることにしたという。
児童が「一人一人の気持ちが集まると大きなものとなって、トルコの人たちを救う希望になると信じている」などと協力を呼びかける手紙を書いて配ったり、島内放送をしたりした上で、午前7時50分ごろから10分間ほど、玄関前で子どもたちが義援金を呼びかけた。
地域住民や保護者が続々と訪れて募金し、同町須江の女性(61)は「子どもの手紙に感動した。人ごとではない」。6年生の冨田結愛さん(12)は「大勢来てくれてうれしい。多くの人が助かってほしい」と話していた。
この日集まった義援金は16日、児童が持ち寄った義援金や励ましの手紙と一緒に、在日トルコ大使館に届けてもらうため町役場に届けた。額は約17万7千円に上ったという。
貴志校長は「子どもたちはトルコ学習の中で国境を越えた思いやりの心、助け合いの心を学んでおり、その学びを基礎とした活動になったと思う。そのような思いをこれからも持って育っていってほしい。今回は1回目で、来年度も児童会で引き継いで活動していきたい」と話していた。
同校では「トルコ学習」として、全校児童が1890年にエ号が同町樫野沖で遭難した際に、大島島民が救助活動に尽力したことが両国の友好のきっかけとなった歴史などについて学び、樫野にあるエ号遭難慰霊碑も定期的に清掃。在日トルコ大使館から贈られた民族衣装を着て、運動会や学習発表会でトルコの踊りを披露する取り組みも続けている。
同校によると、3学期を迎えてトルコ学習のまとめをしていた際に大地震が発生したことについて話し合い、1985年のイラン・イラク戦争時に在イラン邦人の救出にトルコが尽力した歴史についても再確認。児童から「今度は私たちの番」という声が上がり、義援金を集めることにしたという。
児童が「一人一人の気持ちが集まると大きなものとなって、トルコの人たちを救う希望になると信じている」などと協力を呼びかける手紙を書いて配ったり、島内放送をしたりした上で、午前7時50分ごろから10分間ほど、玄関前で子どもたちが義援金を呼びかけた。
地域住民や保護者が続々と訪れて募金し、同町須江の女性(61)は「子どもの手紙に感動した。人ごとではない」。6年生の冨田結愛さん(12)は「大勢来てくれてうれしい。多くの人が助かってほしい」と話していた。
この日集まった義援金は16日、児童が持ち寄った義援金や励ましの手紙と一緒に、在日トルコ大使館に届けてもらうため町役場に届けた。額は約17万7千円に上ったという。
貴志校長は「子どもたちはトルコ学習の中で国境を越えた思いやりの心、助け合いの心を学んでおり、その学びを基礎とした活動になったと思う。そのような思いをこれからも持って育っていってほしい。今回は1回目で、来年度も児童会で引き継いで活動していきたい」と話していた。