和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年10月07日(月)

【動画】トルコ地震から1カ月 職員や議員が黙とう、和歌山県串本町

黙とうをする串本町の職員(6日、和歌山県串本町サンゴ台で)
黙とうをする串本町の職員(6日、和歌山県串本町サンゴ台で)
犠牲者を追悼するために掲げられた半旗
犠牲者を追悼するために掲げられた半旗
 トルコ南部で発生した大規模地震から1カ月を迎えた6日、同国と長年友好関係を築いている和歌山県串本町では犠牲者を追悼するため、同町サンゴ台の町役場前に半旗を掲揚し、職員や町議が黙とうをささげた。町は同日、友好のきっかけとなったトルコ軍艦エルトゥールル号遭難事故など日本とトルコの絆をテーマにした映画「海難1890」(2015年公開)のチャリティー上映会を、21日に同町串本の町文化センターで開くと発表した。


 この日は午前8時半、田嶋勝正町長らが見守る中、地震の犠牲者を追悼するため、国旗と町旗の半旗を掲げた。

 午前9時半に開会した町議会3月定例会(会期は24日まで)では、鈴木幸夫議長の呼びかけで議員や幹部職員らが黙とう。各課の職員もそれに合わせて自席で黙とうをした。

 田嶋町長は施政方針に先立ち「亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された方々に対し、心からお見舞い申し上げます」と述べ、発生翌日(2月7日)から呼びかけを始めた義援金は、3月3日までに2155万519円に上っていると報告した。

 さらに21日に映画「海難1890」のチャリティー上映会を開催することになったと紹介し「両国友好の原点の地である当町でチャリティー上映を行うことは、多くの方々に被災者支援の継続を呼びかけるものと考えている」と述べた。

 チャリティー上映会は映画の製作委員会や田中光敏監督、東映、オー・エンターテイメントジストシネマ南紀の協力で開催し、午後1時半からと午後6時半からの2回上映する予定。来場者には、義援金として一般が千円程度、高校生200円程度、中学生以下100円程度の協力を呼びかける。全席自由席で、満席となり次第、入場を締め切る。

 問い合わせは町総務課(0735・62・0555)へ。

 イオンエンターテイメントも全国のイオンシネマ25劇場で「海難1890」のチャリティー上映会を実施。鑑賞料は1100円で、収益の全額を在日トルコ大使館を通じて被災者支援に役立てる。県内では和歌山市のイオンシネマ和歌山で10~16日に上映する予定。