紀南のあちらこちらにカラスの群れが飛来して越冬している。日本野鳥の会県支部会員は「年末から一気に数が増えた感じ。師走に相次いだ寒波の影響で北の群れが南下した可能性がある」と話している。

　みなべ町山内の南部川河口には、数十羽の群れが飛来。ハシブトガラスの群れにハシボソガラスが交じっている。「カー、カー」と鳴き合い、代わる代わる水浴びをする姿が見られる。

　入浴時間が短いことを「カラスの行水」と例えるが、本来カラスはきれい好きで、水浴びの時間は鳥の中でも長いという。

　県支部会員は「春になると、大多数は山に戻ったり、元いた北の方の繁殖地に戻ったりする」と話している。