和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

20歳の笑顔満開 みなべ町で「祝う会」

「二十歳を祝う会」で記念撮影する若者ら(4日、和歌山県みなべ町山内で)
「二十歳を祝う会」で記念撮影する若者ら(4日、和歌山県みなべ町山内で)
乾杯する若者や宮総代ら(4日、和歌山県みなべ町埴田で)
乾杯する若者や宮総代ら(4日、和歌山県みなべ町埴田で)
 和歌山県みなべ町の「二十歳を祝う会」が4日、同町山内のホテル&リゾーツ和歌山みなべであった。20歳を迎える若者が振り袖やスーツ姿で参加し、会場は笑顔であふれ華やいだ。


 民法改正に伴い、昨年4月から成年年齢が18歳に引き下げられたが、行事名を成人式から「二十歳を祝う会」に改め、これまでと同様に20歳を対象にして開いた。対象者は163(男79、女84)人。

 今回も昨年同様、新型コロナウイルス感染予防の観点から、南部・岩代地域と上南部・高城・清川地域の2部に分け、時間をずらして開催。計121人が出席した。

 小谷芳正町長は「皆さんはこれまでの20年間、多くの出会いがあり、多くのことを学び、立派に成長してきた。感謝の気持ちを忘れず、これからもかけがえのない人生を歩んでもらいたい。大人として頑張ってくれることで町も良くなる。それで自身の人生も充実したものになるかと思う」と激励。来賓を代表し町議会の原田覚議長は、多くの人への感謝を忘れないよう呼びかけるとともに「私たちは大きな変化の中で生きている。人の絆を大切にしてほしい。変化に生かされ、原動力にもなる。未来に向かって前進することをお祈りしたい」と語った。中学校で担任だった教諭らも祝福に駆け付けた。

 南部・岩代地域の式典では、新成人代表で三尾倖平さん(20)=みなべ町埴田出身=が「私たちは自分の行動に責任を持ち、社会の一員として向上心を持って前進していく。その決意を忘れずに自分を信じ、夢と希望を持って精進していきたい」と力強く決意を述べた。

 三尾さんは野球のクラブチームに所属しており、プロ選手を目指して頑張っているという。

 この後、出席者は三尾さんら実行委員が企画した福引抽選会を楽しんだほか、久しぶりに再会した友人や恩師らと一緒に記念撮影をした。


■成人祭で祝福 みなべの鹿島神社

 この日、みなべ町埴田の鹿島神社では「成人祭」が営まれた。20歳となる地元の5人が出席し、祝福を受けた。

 20歳の氏子らを祝うとともに、これからの活躍を祈念しようと2018年から毎年営んでいる。

 神前式で亀井隆行宮司(49)が祝詞を上げ、おはらいや鈴振りの儀の後、1人ずつ玉串をささげ、手を合わせた。総代長代理の山本明治さん(83)は「20歳を迎え、立派な大人になった。自覚を持って過ごしてもらえればと思う」と語った。亀井宮司や宮総代らとともに「おめでとう」と20歳を祝って乾杯した。

 巫女(みこ)の舞が披露された後、全員で記念撮影をした。お守りも授かった。