和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

「参拝の楽しみに」 鹿島神社で大福茶と福餅販売

元日からの販売を前に大福茶のセットを紙に包む巫女(和歌山県みなべ町埴田で)
元日からの販売を前に大福茶のセットを紙に包む巫女(和歌山県みなべ町埴田で)
 和歌山県みなべ町埴田の鹿島神社は来年も、縁起物の「大福茶」と「朔日福餅(ついたちふくもち)」を販売する。大福茶は正月三が日や十日えびす、節分に、朔日福餅は元日をはじめ毎月1日に種類を替えて用意する。神社は「参拝の楽しみやお土産にしてもらえれば」と話している。


 大福茶は、京都に古くから伝わる縁起物のお茶で、新年の始まりに一年の無病息災を祈って飲むという。同神社では昨年の正月、新型コロナウイルス感染症の終息を願って売り出した。

 同神社の大福茶は、同町清川で作られた番茶と、地元産の梅干し、結び昆布がセットになっており、おみくじも付いている。評判が良く、広まりつつあるという。

 朔日福餅は、昔から新年に長寿や無病息災を願って食べていた餅を、毎月違った季節感で楽しんでもらおうと、同神社が今年の元日から販売を始めた。番茶が入った餅を3個入り100パック用意したところ、午前中に完売。2月以降は草餅や桜餅、わらび餅、おはぎなどと毎月種類を替えて販売した。いずれも用意したのは50パックで、これも完売したという。

 来年の元日は、イチゴ大福と塩大福の計3個入りパックを約100パック用意する。2月以降も、今年同様に季節感のある餅を楽しんでもらいたいという。


■正月用に大福茶100袋

 鹿島神社ではこのほど、元日からの販売に向け、巫女(みこ)が大福茶のセットを紙に包む作業をした。正月用に約100袋そろえた。

 亀井隆行宮司(49)は「神社にお参りされた氏子や崇敬者に喜んでもらえればと思う」と話している。