和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

紀南沿岸で黄色い花 キノクニシオギク咲く

黄色い花を咲かせたキノクニシオギク(和歌山県白浜町で)
黄色い花を咲かせたキノクニシオギク(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町など紀南の沿岸の岩場などでキノクニシオギク(紀国潮菊)が群生して黄色い花を咲かせている。

 和歌山、三重両県の海岸沿いの崖などに分布するキク科の多年草。本州最南端の潮岬(串本町)を境に西側に分布するシオギクと東側に分布するイソギクとの自然交雑群と考えられている。高さ30センチ前後に成長し、直径7ミリほどの花を11~12月に咲かせる。

 紀伊半島固有のシオギクであることが名前の由来。両県のレッドデータブックで準絶滅危惧に分類されている。