和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

「新宮の名広めたい」 中日入団の野中選手が決意

中日への入団が決まった野中天翔選手(右)と田岡実千年市長=26日、和歌山県新宮市役所で
中日への入団が決まった野中天翔選手(右)と田岡実千年市長=26日、和歌山県新宮市役所で
 プロ野球・中日へ育成枠での入団が決まった和歌山県新宮市出身でノースアジア大明桜高校(秋田県)3年の野中天翔投手(17)が26日、市役所を訪問。田岡実千年市長に「プロの世界で活躍して市内の人に知られる選手になり、新宮市の名を広めたい」と決意を語った。

 田岡市長は「新宮市から新たにプロ野球選手が誕生したことは大変うれしく、誇りに思う。これからの毎日を頑張って」と激励した。野中選手は「誰かの目標になるような選手になりたい」とも語り、自身の名が入った球団のタオルやサインボールを田岡市長に贈った。懇談には父親の貴生さん(44)が同席した。

 野中選手は三輪崎小1年の時に野球を始めた。光洋中に在籍時は「和歌山南紀ボーイズ」(太地町)で野球に打ち込んだ。今秋のドラフト会議で中日から育成枠2位で指名を受け、11月に入団契約を交わした。背番号は212。

 180センチ、83キロという体格で、最速146キロのストレートと多彩な変化球が持ち味。自身としては甲子園出場こそかなわなかったが、今夏は主戦投手としてチームを牽引した。県大会はベスト4で終えた。

 育成枠の選手は2軍戦にしか出場できない。支配下登録されると1軍の試合に出られる。

 野中選手は来年1月8日、名古屋市にある選手寮に入り、9日に合同自主トレーニングを始める予定。