和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月24日(火)

名誉都民の早田さん古里訪問 五輪体操金メダリスト

真砂充敏市長(右)に名誉都民章のメダルを見せる早田卓次さん=和歌山県田辺市役所で
真砂充敏市長(右)に名誉都民章のメダルを見せる早田卓次さん=和歌山県田辺市役所で
 和歌山県田辺市出身の元体操選手で、1964年東京オリンピック金メダリストの早田卓次さん(82)=東京都=が本年度、名誉都民の顕彰を受けた。28日に和歌山県田辺市役所を訪れ、真砂充敏市長に報告。「田辺はスポーツの情熱を持ったまち。この地に育ててもらった」と感謝を述べた。

 早田さんは田辺市の明洋中学校、田辺高校を卒業。東京五輪体操競技の団体と個人種目別つり輪で、金メダルを獲得した。選手を引退した後も後進の育成に尽力し、日本オリンピック委員会などの役職を歴任するなど日本スポーツ界の振興に貢献したとして、名誉都民に選ばれた。現在は母校・日本大学の名誉教授を務めている。

 早田さんは、70年に第1回田辺市文化賞を受賞。市長室では真砂市長に名誉都民章のメダルを見せ、中高生の時に屋外の砂場で鉄棒の練習に励んだことや、周囲の人たちから熱い応援を受けていたことなどの思い出を話し「スポーツの良さを田辺の人から教えてもらった」と振り返った。

 現在もトレーニングは欠かさないといい、年賀状は自身が逆立ちした写真を送っているという。

 真砂市長は「当地出身で東京で活躍をされたことが認められ、市民として誇りに思う。早々と地元に報告していただき、大変ありがたい」と話した。