和歌山県文化賞に久保田さん 宇宙工学の世界的研究者
和歌山県は、文化の向上発展に貢献した人らに贈る本年度の「文化表彰」受賞者を発表した。特に顕著な業績がある「文化賞」には、有田川町出身の東京大学名誉教授で、航空宇宙工学の世界的研究者の久保田弘敏さん(80)=東京都大田区=を選んだ。
「文化表彰」は1964年度に始まり、58回目。「文化賞」のほか「文化功労賞」「文化奨励賞」も設けている。
「文化賞」の受賞が決まった久保田さんは現在、東京電機大学客員教授、帝京大学理工学部研究支援者なども務め、日本航空宇宙学会名誉会員や日本ロケット協会名誉会員などでもある。
吉備高校(現有田中央高校)、東京大学工学部航空学科を経て、同大学大学院で航空学の博士課程を修了した。その後、科学技術庁航空宇宙技術研究所で宇宙飛行体の空気力学や熱空気力学を研究、米航空宇宙局(NASA)から招かれ、客員研究員となった。
帰国後は東京大学航空学科で航空宇宙工学分野の研究や学生の指導に尽力し、関連学会の会長を歴任したほか、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の発足にも寄与。学生や小中高校生の指導など人材育成にも取り組んでいるという。
「文化功労賞」には和歌山市の声楽家多田佳世子さん(82)、紀の川市出身で三重県在住の国文学者半田美永さん(74)、「文化奨励賞」には有田市の現代美術家伊藤彩さん(34)、和歌山市の能楽師松井俊介さん(43)、和歌山市出身で神奈川県在住のデザインエンジニア吉本英樹さん(36)を選んだ。
表彰式は16日に県庁である。
「文化表彰」は1964年度に始まり、58回目。「文化賞」のほか「文化功労賞」「文化奨励賞」も設けている。
「文化賞」の受賞が決まった久保田さんは現在、東京電機大学客員教授、帝京大学理工学部研究支援者なども務め、日本航空宇宙学会名誉会員や日本ロケット協会名誉会員などでもある。
吉備高校(現有田中央高校)、東京大学工学部航空学科を経て、同大学大学院で航空学の博士課程を修了した。その後、科学技術庁航空宇宙技術研究所で宇宙飛行体の空気力学や熱空気力学を研究、米航空宇宙局(NASA)から招かれ、客員研究員となった。
帰国後は東京大学航空学科で航空宇宙工学分野の研究や学生の指導に尽力し、関連学会の会長を歴任したほか、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の発足にも寄与。学生や小中高校生の指導など人材育成にも取り組んでいるという。
「文化功労賞」には和歌山市の声楽家多田佳世子さん(82)、紀の川市出身で三重県在住の国文学者半田美永さん(74)、「文化奨励賞」には有田市の現代美術家伊藤彩さん(34)、和歌山市の能楽師松井俊介さん(43)、和歌山市出身で神奈川県在住のデザインエンジニア吉本英樹さん(36)を選んだ。
表彰式は16日に県庁である。