和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

16年ぶり新知事誕生へ 27日投開票、和歌山

和歌山県知事選立候補者
和歌山県知事選立候補者
 和歌山県知事選は27日に投票日を迎え、即日開票される。無所属で政治団体「新党くにもり」元代表の本間奈々氏(53)、共産公認で元和歌山市議の松坂美知子氏(66)、無所属で元衆院議員の岸本周平氏(66)=自民、立憲、国民推薦=が立候補。16年ぶりに新知事が誕生する。


 本間氏は「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)」誘致やメガソーラー施設設置の反対を強調。松坂氏は「暮らしや命を大事にする県政へと切り替える絶好機」などと訴えてきた。岸本氏は「和歌山が最高!だと子どもたちが思う未来を!」をスローガンに戦ってきた。

 投票は818カ所で午前7時から。原則午後8時までだが、うち604カ所は終了時間を前倒しする。

 開票所は市町村1カ所ずつで、午後8時以降に開票を開始。早ければ午後11時ごろに終了する見込みだ。

■速報の流れ確認 県選管

 投開票に備え、県選挙管理委員会は25日、県庁で投票や開票状況の速報作業について流れを確認した。

 選挙当日は、各振興局や和歌山市からファクスで届く投票や開票状況を検算したり、集計したりし、報道関係者らに迅速に知らせるほか、ホームページ「わかやま県政ニュース」にも掲載する。

■15日間で15% 期日前投票

 県選管は25日、知事選の告示翌日から15日間(25日まで)の期日前投票者数は12万2939人だったと発表した。選挙人名簿登録者数(9日現在)79万3972人の15・5%がすでに投票を済ませたことになる。

 4年前の前回選は15日間で10万3026人だった。今回は前回の1・19倍となった。市町村別で最も増えたのは上富田町の1・37倍、次いで和歌山市の1・35倍だった。

 印南町以南の投票者数は次の通り。

 印南町1698人(前回1459人)、みなべ町2316人(2073人)、田辺市5993人(5499人)、白浜町2055人(1801人)、上富田町2830人(2073人)、すさみ町978人(806人)、串本町2212人(2143人)、古座川町558人(451人)、那智勝浦町2394人(2322人)、太地町1043人(930人)、新宮市4225人(3882人)、北山村148人(175人)



 知事選の投票率は2004年以降では5回のうち、4回が30%台。過去最低は06年の35・21%だった。


■立候補者 届け出順(敬称略)

 投票日現在の年齢、所属党派、新旧。略歴は現職・代表的肩書(経歴)最終学歴▽現住所

本間 奈々(ほんま なな) 53 無新 
 航空サービス会社役員(政治団体代表、総務省職員)早稲田大卒▽札幌市

松坂 美知子(まつざか みちこ) 66 共新
 党県常任委員(和歌山市議)お茶の水女子大卒▽和歌山市

岸本 周平(きしもと しゅうへい) 66 無新
 前衆院議員(経済産業相政務官、財務省国庫課長)東京大卒▽和歌山市