和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

有田市に医療スポーツ専門学校 県内初、柔道整復師を育成

閉校した初島中学校の校舎を活用し開校する和歌山医療スポーツ専門学校=和歌山県有田市初島町里で
閉校した初島中学校の校舎を活用し開校する和歌山医療スポーツ専門学校=和歌山県有田市初島町里で
開校を控え、ベッドや骨模型などを置いた教室では体験授業を開催している=和歌山県有田市初島町里で
開校を控え、ベッドや骨模型などを置いた教室では体験授業を開催している=和歌山県有田市初島町里で
 和歌山県有田市初島町里に来年4月、和歌山医療スポーツ専門学校が開校する。国家資格である柔道整復師の取得を目指す柔道整復学科の設置は県内で初めて。


 若者の流出を抑制するため、有田市が地元に高等教育機関を設けようと誘致した。

 昨年度、学校統合で閉校した市内の初島中学校の校舎を活用。北九州市で同様の専門学校などを運営する学校法人国際学園(本部・北九州市)が、姉妹校と位置づけて開校する。

 校舎は木造3階建て。主に1、2階を実習用のベッドを置くなどして利用。体育館も実技実習や柔道の授業に使う。生徒の自動車通学にも対応し、運動場を駐車場に整備する。

 柔道整復学科(3年制、定員30人)は、骨折や脱臼、捻挫などのけがを治療する柔道整復師の資格取得を目指す。

 学科は他にスポーツトレーナー学科があり、関連の民間資格の取得を目指す。24年度以降には、介護福祉学科や救急救命士学科を設置する予定。

 柔道整復師は接骨院・整骨院の開業以外に地域の医療機関など活躍できる場が多く、同校担当者は「高校生たちのスポーツ経験を手堅く生かせる職業であり、好きなスポーツに携わっていける進路として、興味を持ってもらえれば」と話している。

 社会人の入学も歓迎している。九州の姉妹校では30、40代の生徒も目立ち、費用面でも教科書代以外は奨学金で賄える制度があるという。

 オープンキャンパスを開催しており、学校全体の説明や校舎の見学、テーピングの実演といった体験授業もある。個別相談会もある。

 日程の詳細や申し込みは和歌山医療スポーツ専門学校のホームページから。問い合わせは、同校(0120・082・160)へ。