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2024年12月26日(木)

【動画】爽やかな香り漂う 古座川町「ユズの里」で初搾り

黄色く色づいたユズを搾るための機械に入れる作業員(28日、和歌山県古座川町平井で)
黄色く色づいたユズを搾るための機械に入れる作業員(28日、和歌山県古座川町平井で)
 和歌山県内で最もユズの栽培が盛んなことで知られる古座川町で28日、同町平井にある出荷場に運び込まれたユズの初搾りがあった。搾られた果汁は、ジュースなどに加工して利用。搾汁作業は11月末ごろまで続く予定で、「ユズの里」が爽やかな香りに包まれている。


 ユズは中国原産で、日本では飛鳥・奈良時代から栽培されていたとされる。県内では山間部で多く栽培されており、県によると、栽培面積は県全体で34・3ヘクタールあり、古座川町が14ヘクタールで最も多いという。

 平井にある農事組合法人「古座川ゆず平井の里」(宇田篤弘代表理事、89人)によると、町内では約80戸がユズを栽培しており、このうち約60戸が平井の里に出荷。ほとんどは果汁を搾り、ジュースやジャム、ポン酢など約30種類の商品に加工して販売している。

 初搾りでは作業員が直径約7センチの果実を機械に入れ、次々と果汁を搾っていった。初日は約4トンのユズを搾ったという。

 宇田代表理事(64)は「寒暖差が大きい古座川で栽培されるユズは香りが特に良いと評判。今年の出荷量は例年より少ない約70トンと見込んでいるが、品質は良い。コロナ禍で大変な中だが、何とか多くの方に応援いただき、今年も収穫した果汁から製品を作ってお届けできるのを非常にうれしく思う」と話していた。

 古座川ゆず平井の里では、地域の生産者が高齢化していることなどから、収穫ボランティアを募っており、今年も約100人が訪れる予定。問い合わせは同法人(0735・77・0123)へ。