和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

合気道開祖の故郷で交流 田辺市、新武道館では初

参加者が見守る中、手本を示す植芝守央道主(和歌山県田辺市扇ケ浜で)
参加者が見守る中、手本を示す植芝守央道主(和歌山県田辺市扇ケ浜で)
 合気道開祖・植芝盛平(1883~1969)を顕彰する催し「植芝盛平翁の故郷を訪ねて」が22、23の両日、盛平の生誕地である和歌山県田辺市内であった。例年この時期に開いていたが、コロナ禍のため3年ぶりの開催。22日はおととし開館したばかりの新武道館・植芝盛平記念館(扇ケ浜)で講習会があり、約140人が交流を深めた。

 植芝盛平翁顕彰会(会長=真砂充敏田辺市長)主催、紀伊民報など後援。新武道館を会場に開かれるのは初めてで、県内外から合気道愛好者が訪れた。

 特別講習会には、高校生以上の合気会会員112人が参加。盛平の孫で記念館の名誉館長でもある守央道主が講話をした。盛平の生い立ちのほか、相手を尊重するという合気道の精神などを説明。「いまでは世界140の国と地域に輪が広がっている」と語り、今後もその発展に努めたいと話した。

 続いて、技の手本を披露。参加者は互いに動きを確認しながら、繰り返し技を掛け合った。

 小中学生対象の講習会もあり、27人が参加。23日には盛平の菩提(ぼだい)寺、高山寺(稲成町)で「盛平翁を偲(しの)ぶ会」も開かれた。