和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月18日(水)

樹上で仲良く羽休め 上富田にオシドリ

樹木の上で隠れるように羽休めするオシドリの群れ(和歌山県上富田町で)
樹木の上で隠れるように羽休めするオシドリの群れ(和歌山県上富田町で)
 和歌山県上富田町のため池に、オシドリ(カモ科)の群れが飛来している。警戒心が強く、池の周囲にある樹木の上で隠れるように羽休めする姿が見られている。

 オシドリは全長45センチほど。雄の羽衣はだいだいや緑、白、黒などが入り交じる派手な色をしているが、雌は灰褐色で地味。越冬地は木々に覆われた薄暗い水辺を好み、開けた所ではあまり見られない。

 県内では一部で繁殖が確認されている。県のレッドデータブックで準絶滅危惧に分類されている。

 この池で野鳥を観察している人によると、昨年初めて1羽見かけ、今年は10羽ほどが飛来しているという。

 オシドリは仲の良い夫婦のたとえに使われるが、他のカモ類と同じように毎年新しいつがいをつくる。