和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

アサギマダラ優雅に 切目神社そばで飛び交う

フジバカマの蜜を求めて飛来したアサギマダラ(18日、和歌山県印南町西ノ地で)
フジバカマの蜜を求めて飛来したアサギマダラ(18日、和歌山県印南町西ノ地で)
 和歌山県印南町西ノ地、切目神社そばにある「切目懐紙なぎの里公園」で、アサギマダラが飛び交い、連日見物人が訪れている。

 公園は、地元住民たちでつくる「ふるさとの昔を学ぶ会」(寺下鎮雄会長)が、かつて神社の境内だった場所に植物を植えて整備した。さまざまな木や花があるが、アサギマダラの集まるスポットにもしたいと、一角にフジバカマを植えている。

 フジバカマの周辺では、晴れた日の日中などにアサギマダラが花を行き来して蜜を吸っている。寺下さんによると、今季は10月12日に初めて飛来を確認した。以来毎日見られるという。

 近隣住民も公園を訪れて、この光景を楽しんでいる。友人と3人で来たという日高町の60代主婦は「こんなにたくさん見ることができるとは思わなかったので、来たかいがあった」とスマートフォンのカメラを向けていた。県外からもカメラ愛好者らが来て撮影している。

 寺下さんは「アサギマダラが見られるスポットとして認知度が上がってきているようでうれしい。気温20度くらいがアサギマダラが多くなると聞き、今からにも期待している」と話している。

 例年10月いっぱいは飛来が盛んという。