和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月25日(月)

近大で養殖学ぶ インドネシアの会社員

升間主計所長(左)から記念品を受け取るインドネシアの研修員=7日、和歌山県白浜町で
升間主計所長(左)から記念品を受け取るインドネシアの研修員=7日、和歌山県白浜町で
 近畿大学水産研究所・水産養殖種苗センター(和歌山県白浜町)は7日から、養殖魚の生産・販売などを展開するインドネシアの企業「スリ・タニ・ペムカ」の社員3人を研修員として受け入れている。3人は来年1月中旬までの約3カ月間、マダイの種苗生産技術を中心に学ぶ。

 インドネシアの養殖業界のリーダー養成を目的に国際貢献活動として研修員を受け入れている。近大は同社と2019年に国際交流協定を結んでおり、19年11月~20年4月にも社員4人を受け入れた。新型コロナの感染拡大で受け入れを中断していたため、今回3年ぶりとなった。社員は近大で学んだ技術を生かし、インドネシアの環境に適した魚類に応用していくという。

 研修初日、研究所白浜実験場(白浜町)で歓迎式典があり、岡田貴彦センター長は「貪欲に技術を習得してもらいたい」、オンラインで出席した同社のブディ・ラヨノ人事部長は「インドネシアの養殖業界に貢献することを期待している」と3人にエールを送った。

 研究所の升間主計所長から記念品を受け取ったジェフリ・アンジャイニさん(27)は「技術を学んで養殖のプロを目指したい」と意気込みを語った。