和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

駅前商店街に来てね 神島高生が紹介動画制作、配信へ

PR動画撮影の取材で、田辺駅前商店街を回る神島高校の生徒(和歌山県田辺市湊で)
PR動画撮影の取材で、田辺駅前商店街を回る神島高校の生徒(和歌山県田辺市湊で)
 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の生徒が、田辺駅前商店街各店のPR動画を撮影し、インターネットで配信する。高校生は効果的な宣伝方法の学習、店側は若者への情報発信につなげる狙いがある。


 11月12日に田辺駅前商店街で3年ぶりに開催する「田辺エキストラ商店街」(実行委員会主催)のPR企画。空き店舗を活用して飲食店や雑貨店が出店するイベントだが、過去の開催では臨時出店に客が集中し、既存店にどう呼び込むかが課題だった。

 動画制作に挑戦するのは、課題研究の授業を受講する3年生27人。授業では業界の最前線に立つ地域の人材、事業所から学んでいる。今回は動画の撮影と編集、効果的な広報戦略を研究する。

 21日に田辺駅前商店街で撮影の事前打ち合わせがあり、生徒は担当店を決めて、店の一推し商品やサービス、商店街の魅力などを聞き取りした。

 電気店を取材した谷口司君は「商店街は高級店が多くて入りづらいと思っていたけど、実際に回ってみて印象が変わった。気軽に入れることをアピールしたい」と話した。

 喫茶店を取材した岩本実央さんは「若者の間ではレトロが人気。純喫茶は『映える』のできっと反響がある。あとはどう見せるか。普段(動画共有アプリの)TikTok(ティックトック)の撮影はしているけど、また違ったアプローチが必要になる」と構想を膨らませていた。

 実行委では「私たちにはない発想で、どんな発信をしてもらえるのか楽しみ」と期待している。