和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

海、山、まちがつながる場所に 扇ケ浜に「海の家」本格オープン

本格オープンした「海の家」で波の音を聞きながら、夕涼みする家族連れら(田辺扇ケ浜海水浴場で)
本格オープンした「海の家」で波の音を聞きながら、夕涼みする家族連れら(田辺扇ケ浜海水浴場で)
 和歌山県田辺市の田辺扇ケ浜海水浴場で「海の家」が本格オープンした。営業は3年ぶり。紀州材製のカウンターやデッキを設置してリニューアルした。運営するまちづくり会社「南紀みらい」(田辺市湊)は「海、山、まちの魅力がつながる場所にしたい」と利用を呼びかけている。8月31日まで。


 海の家は南紀みらいが運営する「サンセットカフェ」と関西大学の学生による「マーレピア」の2店ある。昼の部は午前10時~午後5時、夜の部は午後6時~9時。海水浴客だけでなく、地元の人が夕涼みに気軽に訪れる場所を目指しているという。

 サンセットカフェでは焼きそばやカレーなど海の家の定番メニュー、マーレピアでは薄い円形で、空洞になった中に具材を詰めて食べる「ピタパン」やかき氷、アイスなどを販売する。両店ともソフトドリンクやアルコールも提供する。

 関西大運営スタッフのメンバーで、人間健康学部4年の森松あまねさんは「カウンター越しに会話が楽しめる。お客さんとの距離が近い店。海辺のカフェとして、地域の交流拠点になれればうれしい」と話している。

 サンセットカフェは期間中、毎日営業。夜の部は8月21日まで毎日、以降は土、日曜。マーレピアは23日から8月21日まで毎日営業、夜の部は原則土、日曜、祝日。営業日は田辺観光協会のホームページで確認できる。

 海の家のリニューアルは、毎秋扇ケ浜でキャンプイベントを開いている「Shiogori Camp(シオゴリ キャンプ)実行委員会」が手がけた。周辺も「シオゴリ ビーチ ガーデン」として整備し、海の家を盛り上げている。