和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

6日朝まで大雨に警戒必要 紀南で通行止め、警報で休校も

一部区間が通行止めになった紀勢自動車道(5日午前9時20分ごろ、南紀白浜インターチェンジ入り口で)
一部区間が通行止めになった紀勢自動車道(5日午前9時20分ごろ、南紀白浜インターチェンジ入り口で)
大雨の影響で増水した富田川(5日午前9時前、和歌山県上富田町岩田で)
大雨の影響で増水した富田川(5日午前9時前、和歌山県上富田町岩田で)
 台風4号は5日午前6時前に長崎県佐世保市付近へ上陸、同日午前9時に温帯低気圧へと変わった。和歌山県紀南地方では台風接近の影響で、3日から断続的に雨が降り、5日には大雨警報(土砂災害)が発表された。学校が休校になったり、交通網が乱れたりした。


 和歌山地方気象台によると、台風4号(温帯低気圧)の接近に伴って、紀伊半島に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ。大気の状態が非常に不安定になっており、6日朝まで大雨に警戒が必要という。

 3日の降り始めから5日午前11時までの紀南地方の積算雨量は、潮岬(串本町)が最も多く328・0ミリを記録した。次いで日置川(白浜町)299・5ミリ、南紀白浜(同)234・0ミリ、色川(那智勝浦町)225・5ミリ、西川(古座川町)223・0ミリ―だった。潮岬では5日午前7時54分までの1時間に46・5ミリという激しい雨が観測された。

 田辺市合川にある関西電力「殿山ダム」の放水量は5日午前11時現在、毎秒680トンとなっている。下流での増水に注意を呼びかけている。

 田辺・西牟婁では大雨警報により、田辺市(龍神村、中辺路町、大塔地域、本宮町を除く)、白浜町、すさみ町の小中学校が5日朝から自宅待機となり、正午までに警報が解除されず臨時休校となった。紀南の高校や支援学校でも大雨警報が出ている地域の学校は臨時休校となった。

■交通網に乱れ

 JR西日本和歌山支社によると、紀勢線の複数の雨量計が規制値に達したため、5日午前10時ごろから新宮―御坊駅間で運転を見合わせた。6日も始発から運転を見合わせる可能性があるという。

 また、国土交通省紀南河川国道事務所は、連続雨量が規制値に達したため、5日午前5時40分から紀勢自動車道の南紀白浜インターチェンジ(IC)―日置川IC間(9・3キロ)を通行止めにしている。

 みなべ町晩稲の県道中芳養南部線は倒木のため、5日午前10時半ごろから通行止めとなっている。夕方までに復旧の見込み。