和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月16日(土)

高校生が手作りアイス 南部高、カフェやイベントで好評

生徒が手作りしたアイスクリーム(和歌山県みなべ町芝の南部高校で)
生徒が手作りしたアイスクリーム(和歌山県みなべ町芝の南部高校で)
 和歌山県みなべ町芝、南部高校の生徒が手作りしているアイスクリームが好評だ。校内で定期的に開くカフェなどで販売しているほか、地域イベントでは1日に100個以上を売り上げる日もあるなど、人気商品となっている。


 食と農園科加工流通コースの3年生が、毎週木曜の実習の授業で毎回200個ほどを作る。

 濃厚でまったりとしたバニラ味と、あっさりしたミルク味の2種類。牛乳と生クリームの配合を変えたり、バニラ味には卵黄とバニラエッセンスを加えたりして味に違いを出した。バニラエッセンス以外は添加物を使っていない。100ミリリットル入りで100円(税込み)。アイスのカップには同科のマスコットキャラクター「味来(みらい)ちゃん」をあしらっている。

 アイスは他の加工食品と比べて衛生管理が難しい。食と農園科に2019年度、設備が整った実習棟が完成したことをきっかけに作り始めた。

 週3回、放課後に開いている「うめっこカフェ」や、地域のイベントで販売している。5月15日に田辺市であった「弁慶市」では持参した60個が1時間ほどで売り切れ、追加した60個も完売した。

 また、コロナ禍でイベントなどが減る中で、生徒たちが作った商品を販売する機会を確保しようと、20年秋から同校玄関の事務室前に冷凍庫を常設し、アイスの〝無人販売〟をしている。生徒のほか、来校した人たちが買っていくなど、玄関前だけで1日に5、6個売れるという。

 加工流通コース3年の森本萌恵さん(17)は「購入した方に喜んでもらいたいので、カップにたっぷり入れています」、谷村雫紅さん(17)は「安くておいしいので、ぜひ」、濵端澄玲さん(17)は「高校独自でアイスを作っているのは珍しいので、よかったら味わいに来てください」と呼びかけている。

■週3回「うめっこカフェ」

 食と農園科は毎週月、木、金曜の午後4時~4時半に、実習棟の販売実習室で「うめっこカフェ」を開いている。一般客の来場を歓迎している。

 生徒が農園で栽培した野菜、実習で作ったジャムやアイスクリームなどの加工品を販売。木曜と金曜はパンもある。菓子類を置いている日もある。

 6月は9、10、30日以外の月、木、金曜に開く予定。

 問い合わせは、南部高校農場(0739・72・3929)へ。