和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

ウクライナ支援で募金26万円 みなべの有志が音楽法話

ウクライナ支援のチャリティーイベントで関守研悟さん(左)の音楽法話を聴く来場者=和歌山県みなべ町清川で
ウクライナ支援のチャリティーイベントで関守研悟さん(左)の音楽法話を聴く来場者=和歌山県みなべ町清川で
 ロシアの侵攻に苦しむウクライナの人々を支援しようと、和歌山県みなべ町などの住民有志が16日、同町清川の元清川中学校体育館で音楽法話によるチャリティーイベントを開いた。会場に設置した募金箱には26万6200円が集まり、全額を日本赤十字社の「ウクライナ人道危機救援金」に寄付するという。


 イベントのきっかけは地元にある本誓寺の前住職、赤松宗典さん(73)がロシアのウクライナ侵攻を憂い、その思いを白浜町堅田の聖福寺住職、関守研悟さん(49)に伝えたこと。関守さんが紀南を中心に各地で音楽法話を続け人気を得ていることから、音楽法話でチャリティーイベントを開こうということになり、有志で実行委員会を設立し企画した。

 関守さんは母がみなべ町埴田出身で、父方の祖母が同町清川出身ということで同町とは縁が深い。

 今回は、感染が拡大する新型コロナウイルスに考慮し、開催の告知を地元や実行委、後援団体への呼び掛けにとどめた。入場は無料で、会場に募金箱を設置し「ウクライナの人々の人道支援のために協力を」と寄付を呼び掛けた。約70人が来場した。

 開催のあいさつで実行委の田中随晋委員長が「多くの地震や風水害を経験し、さらにコロナに苦しみ悩む私たちは今、それよりも恐ろしいのは戦争であるということを目の当たりにしている。ロシアによるウクライナへの侵攻の惨劇である」と語った。

 関守さんは、ギターとピアノの弾き語りで「春の小川」から始まり、さだまさしの「修二会」、反戦への思いを込めたスマップの「トライアングル」やジョン・レノンの「イマジン」などを歌い、世界が一つになり、平和な暮らしが送れるよう願った。希望を持ち、励まし合おうと詩「心に太陽を持て」も朗読した。

 田中委員長は「コロナ禍で気をもみながらの開催となったが、多くの協力を頂いた。ウクライナをはじめ全世界に紛争のない平和が訪れることを切に念じたい」と話した。