和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

川島ケイジさん熱唱 2年延期のふるさと公演実現

コンサートを終え観客に向かって手を振る(右から)川島ケイジさん、コシノジュンコさん、Chageさん
コンサートを終え観客に向かって手を振る(右から)川島ケイジさん、コシノジュンコさん、Chageさん
ふるさとで熱唱する川島ケイジさん(和歌山県田辺市新屋敷町で)
ふるさとで熱唱する川島ケイジさん(和歌山県田辺市新屋敷町で)
 和歌山県みなべ町出身のシンガー・ソングライター、川島ケイジさんのふるさとでの公演が20日、田辺市新屋敷町の紀南文化会館であった。「ふるさとを盛り上げたい」と、みなべ町をテーマにした曲や平和への願いを込めた曲などを熱唱し、聴衆を魅了した。

 「STRINGS CONCERT 2020~My Sweet Ume Town~」として2020年3月に公演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で4回延期し、2年たって実現した。紀南文館では4年ぶり3回目のワンマンコンサート。

 オープニングはオリジナル・ラブのカバー「接吻」。セクシーに歌い上げ、「コロナ禍で歌を見つめ直すことができ、成長できたと思う」と聴衆に語り掛けた。今年1月に日本や韓国、台湾の音楽配信サイトでリリースした「snow dance」を「女性と抱き合って歌った挑戦の曲」と紹介。「地元に帰って温かさに触れ合うと大切なことに気付かされる」と、みなべ町のふるさと大使になったことにも触れ、頼まれて作ったという「僕らが生まれた梅の町」を力強く歌った。20年10月に配信し、初日のダウンロード数が1位を獲得した「シロヨヒラ」も「特別な思いを込めた曲。心の中で口ずさみ、一緒に歌ってください」と呼び掛けて熱唱した。

 ミュージシャンのChage(チャゲ)さんとファッションデザイナーのコシノジュンコさんがゲスト出演し、Chageさんは「海がきれいでいい町。このきれいさは他にはない」、コシノさんは「梅につられてきた。梅は日本の象徴で、いいプレゼントになる。ミカンもおいしく、熊野古道や那智の滝も素晴らしい」と和歌山の印象を述べた。さらに「(川島さんに)NHKの朝ドラの曲を歌ってもらいたい。梅の町がドラマになったらいいのだが」と語った。

 アンコールで平和への願い込めた「今人」と、Chageさんとのデュエットで「夏の終わりのハーモニー」を歌い、コンサートを締めくくった。