古座川町峯の名木が満開 クマノザクラ一気に開花
暖かい日が続いたことで、和歌山県古座川町内でクマノザクラの開花が一気に進んだ。同町峯にある名木は、17日にはほぼ満開の状態。15日に開花したばかりだった同町池野山にあるタイプ標本木も、17日には五分咲き近くとなり、地元の小学生が花見に訪れた人にクマノザクラの特徴や町の魅力を紹介した。
数日前までは一分咲き程度だったという同町峯の薬師堂前にあるクマノザクラは17日、まだつぼみはあるものの、満開に近い状態。平日にもかかわらず続々と花見客が訪れていた。
同日午後に訪れていた白浜町庄川の湯川哲男さん(66)は「下見に来たが、予想以上に咲いていた。中崎地区の川沿いにあるクマノザクラもあと2、3日で満開になりそう。雨で散らずに持ちこたえてくれたら」と話していた。
■小学生ガイドが奮闘
クマノザクラのタイプ標本木の前では16、17の両日、古座川町高池小学校の6年生12人がガイドをした。子どもたちは「僕たちの願いは、クマノザクラを増やしてもっとたくさんの人に見に来てもらって知ってもらうことと、大切にして守っていくこと」などと呼び掛けた。
同校では開花の時季に合わせ、子どもたちがクマノザクラの特徴や地域の魅力などを紹介するガイドの取り組みを2019年度から実施している。コロナ禍のために初年度は実施できず、実際のガイドは本年度で2年目。9日に予行練習をするなどして準備を重ねていた。
児童は3人一組となって訪れた人に声を掛け、クマノザクラが新種だと報告する論文のために標本が採取されたタイプ標本木の前に手作り看板を設置したことや和歌山、奈良、三重県の南部に自生していることなどの特徴について説明し、児童それぞれが同町の名所や特産といった魅力もアピール。後口歩久登君(12)は「たくさん練習をしてきたので、緊張したけど頑張った」と笑顔を見せた。
子どもたちの案内を聞いた那智勝浦町南平野の徳本英樹さん(43)は「子どもたちの一生懸命さが伝わったし、自分もアウトドアのガイドをしているので勉強になった」、古座川町池野山の奥根公平さん(88)も「咲いているかなと思って見に来たら、見頃でびっくり。子どもたちが分かりやすく上手にガイドをしており、感心した」と話した。
大畑眞校長は「何とか咲いてくれてよかった。自分たちの町の宝を発信する活動として、これからもガイドを続けていきたい」と話していた。
数日前までは一分咲き程度だったという同町峯の薬師堂前にあるクマノザクラは17日、まだつぼみはあるものの、満開に近い状態。平日にもかかわらず続々と花見客が訪れていた。
同日午後に訪れていた白浜町庄川の湯川哲男さん(66)は「下見に来たが、予想以上に咲いていた。中崎地区の川沿いにあるクマノザクラもあと2、3日で満開になりそう。雨で散らずに持ちこたえてくれたら」と話していた。
■小学生ガイドが奮闘
クマノザクラのタイプ標本木の前では16、17の両日、古座川町高池小学校の6年生12人がガイドをした。子どもたちは「僕たちの願いは、クマノザクラを増やしてもっとたくさんの人に見に来てもらって知ってもらうことと、大切にして守っていくこと」などと呼び掛けた。
同校では開花の時季に合わせ、子どもたちがクマノザクラの特徴や地域の魅力などを紹介するガイドの取り組みを2019年度から実施している。コロナ禍のために初年度は実施できず、実際のガイドは本年度で2年目。9日に予行練習をするなどして準備を重ねていた。
児童は3人一組となって訪れた人に声を掛け、クマノザクラが新種だと報告する論文のために標本が採取されたタイプ標本木の前に手作り看板を設置したことや和歌山、奈良、三重県の南部に自生していることなどの特徴について説明し、児童それぞれが同町の名所や特産といった魅力もアピール。後口歩久登君(12)は「たくさん練習をしてきたので、緊張したけど頑張った」と笑顔を見せた。
子どもたちの案内を聞いた那智勝浦町南平野の徳本英樹さん(43)は「子どもたちの一生懸命さが伝わったし、自分もアウトドアのガイドをしているので勉強になった」、古座川町池野山の奥根公平さん(88)も「咲いているかなと思って見に来たら、見頃でびっくり。子どもたちが分かりやすく上手にガイドをしており、感心した」と話した。
大畑眞校長は「何とか咲いてくれてよかった。自分たちの町の宝を発信する活動として、これからもガイドを続けていきたい」と話していた。