和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月25日(月)

小学生が能楽太鼓に挑戦 9月発表に向け稽古

上田悟さん(左)から太鼓の指導を受ける小学生=和歌山県田辺市上屋敷1丁目で
上田悟さん(左)から太鼓の指導を受ける小学生=和歌山県田辺市上屋敷1丁目で
 和歌山県田辺市東陽の闘雞神社境内で9月28日にある能楽太鼓の発表会に向け、田辺第一小学校6年生4人が稽古に励んでいる。

 発表会は、闘雞神社創建1600年を記念して同神社で上演される能楽「田辺薪能」(有料、9月28日午後6時)の関連行事で、出演するのは砂野鈴さん、井口莉子さん、濱本侑奈さん、神向史香さん。4人は薪能の上演前、午後3時から開かれる能楽愛好者による発表会(無料)に続いて「鶴亀」という曲目を披露する。

 出演は6月に同小であった能楽太鼓と笛の体験授業がきっかけで、7月から能楽師太鼓方の上田悟さん(70)=大阪府和泉市=の指導を受けている。

 8日には、同市上屋敷1丁目の中部公民館で稽古があった。4人は太鼓を前にばちを持って正座。「肘を張って、姿勢を良くして」といった上田さんのアドバイスを受けながら「ホー」「ヨー」などと独特の掛け声とともに、リズムに合わせて太鼓を打った。

 砂野さんは「実際にやってみると難しい。リズムを合わせるのが大変」。上田さんは「稽古では教わる態度や素直さが大切だということを身をもって感じてもらえれば。本番では元気いっぱい演奏してもらいたい」と話した。

 発表会の問い合わせは、田辺市観光振興課内の世界遺産闘雞神社創建千六百年記念事業推進協議会事務局(0739・26・9929)へ。