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2024年04月19日(金)

動画再生8千回超 オンライン開催のふれあい文化祭

ふれあい文化祭ウェブサイトの一部
ふれあい文化祭ウェブサイトの一部
ふれあい文化祭特設サイトQRコード
ふれあい文化祭特設サイトQRコード
 オンラインで開催している福祉関係者らによるイベント「第28回ふれあい文化祭」の動画再生回数が8千回を超え、好調に伸びている。同じくオンライン開催だった昨年をすでに上回っており、インターネットを通じて「福祉の輪」が広がっている。イベントの様子は特設ウェブサイトで、28日まで視聴できる。

 ふれあい文化祭は、高齢者、障害者、子どもなどさまざまな分野の福祉関係者や地域住民らが垣根を越えて集い、交流するイベントとして、2020年までは毎年、和歌山県田辺市文里2丁目のガーデンホテルハナヨアリーナで開催していた。

 舞台発表や作品展示のほか、飲食ブースやフリーマーケットなどがあり、例年多くの人でにぎわう地域の一大行事として定着していたが、昨年と今年は、新型コロナウイルス感染症対策のため、会場での開催は断念。専用のウェブサイトを開設し、舞台発表や施設紹介の動画、作品のスライドショーなどを配信する形式に変更した。

 2月13~27日の15日間で開催した昨年は、期間全体の動画再生回数が6233回だった。それに対し、14日から開催している今年は25日午前9時で8091回。

 動画に積極的に参加する団体が増えたことが、盛り上がりを見せる理由の一つ。担当者は「初めてオンラインで開催した昨年は、動画出演をためらう団体があったが、今年は前例もあるので、より多くの人が出演してくれた」と話す。

 「会場開催だと難しいが、オンラインなら取り組める」と、工夫を凝らす団体もある。例えば、放課後等デイサービス「ほうかごきっず」(田辺市芳養町)は、昨年は手作り紙芝居の披露、今年は大型工作物の展示で参加。紙芝居は子どもたちが声で出演し、工作は広いスペースを使って立体的な展示に挑戦した。

 ふれあい文化祭は、実行委員会主催(田辺市社会福祉協議会、田辺市ボランティア連絡協議会の共催)。紀伊民報など後援。

 実行委は「たくさんの人に興味を持ってもらえてうれしい。オンラインだと誰にでも気軽に見てもらえるのが良い。福祉への理解が広まるきっかけになれば」と視聴を呼び掛けている。

特設サイトで公開

 スマートフォンでQRコードを読み込むと、ふれあい文化祭特設サイトにつながる