和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

駐車場に「ど根性サボテン」 田辺の釣具店

コンクリートの隙間から生えたウチワサボテン(和歌山県田辺市稲成町で)
コンクリートの隙間から生えたウチワサボテン(和歌山県田辺市稲成町で)
 和歌山県田辺市稲成町にある釣具店の駐車場で、コンクリートの隙間からウチワサボテンが生えているのが見つかった。店長は「雑草だと思ったら、長いとげがあってびっくり。ど根性サボテンや」と驚いている。

 店長がサボテンに気付いたのは今年に入ってから。高さ35センチほどで、いくつもの楕円(だえん)形の葉をつけている。同店では毎日閉店前に駐車場を清掃しているが、その時刻には日が暮れており、さらに歩道との境目に生えていたため、小さい時は柵に隠れて分からなかったと推測している。

 植物に詳しい県自然環境研究会の土永知子さん=田辺市秋津町=によると、ウチワサボテンは近年、栽培していたものが捨てられたり、鳥が種子を運んだりして、各地で自生地が増えているという。今回も鳥が種を運んだ可能性が高いとみている。