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2024年12月19日(木)

感染拡大受け県内旅行補助プラン延期 和歌山県

和歌山県庁
和歌山県庁
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、和歌山県は12日、県内旅行費用の最大半額(1泊当たり上限5千円)を補助する「わかやまリフレッシュプランS」の電子チケット販売や利用の開始を延期することを明らかにした。

 当初、販売を14日から、利用を15日から開始するとしていたが、仁坂吉伸知事は12日の定例記者会見で「観光をしてはいけないとは決して申し上げないが、これはプロモーションなので、慎重にしたい」と述べ、感染状況が落ち着いてから始めたい考えを示した。

 「リフレッシュプランS」については、抽選で3万人に販売するとしていた。しかし、申し込みが約1万4千人だったため、要件を満たさない一部の人を除く全員に購入権利が与えられ、1人10枚まで購入できる。

 残った電子チケットについては、先着順で販売する予定。時期は感染状況を踏まえて決定する。

■陽性判明20件 無料検査で

 県は、無症状だが感染しているか不安な県民らを対象に、県内の薬局などで、無料でPCR検査や抗原定性検査が受けられる態勢を整えている。県によると、11日までに933件を検査し、うち20件は陽性だった。

 仁坂知事は「症状のない人が対象なので、陽性者はほとんどいないと思っていたが、20件は結構多い」といい、感染拡大を抑えるため、不安な無症状者は制度を活用するよう呼び掛けた。

 無料検査の実施機関は12日時点で県内31カ所。随時増やし、県ホームページに公開する。

 紀南で登録されているのは、紀南病院前会営調剤薬局(田辺市新庄町)、切目屋調剤薬局(同市新万)、切目屋調剤薬局下三栖岩谷支店(同市下三栖)、切目屋調剤薬局中屋敷支店(同市中屋敷町)、切目屋調剤薬局神島台支店(同市神島台)、アトム調剤薬局(白浜町堅田)、なごみ薬局(那智勝浦町朝日)、木下グループ那智勝浦検査センター(同町天満)。