和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

まちめぐりマップ作る 田辺市の本宮町商工会

本宮町商工会が作製した、熊野本宮まちめぐりマップと記念札(和歌山県田辺市本宮町で)
本宮町商工会が作製した、熊野本宮まちめぐりマップと記念札(和歌山県田辺市本宮町で)
 初詣の「分散型の参拝」に向け、和歌山県田辺市の本宮町商工会(渕上太志会長)は、熊野本宮大社付近の周遊ルートや史跡、飲食店などを紹介する「熊野本宮まちめぐりマップ」を作った。31日から参拝客らに配布する。「密」を防ぎながら町中を巡ってもらうことで、地域経済の活性化につなげる狙いもあるという。

 町商工会によると、今年の初詣で配布した同様のマップが好評だったことから、今回は一年を通して利用してもらえるように内容を工夫して新たに作った。

 マップはA3サイズで、表面の地図では飲食店(11カ所)や土産物店(4カ所)、観光施設(3カ所)などを紹介。本宮大社と大斎原(おおゆのはら)、札の辻を巡る約20分のコースと、真名井社まで足を延ばす約30分のコースも設定して記載している。史跡(7カ所)の情報や史跡にちなんだ和歌も記している。

 一目で内容が分かるようにするため、店の営業時間や商品の紹介、連絡先など詳しい情報は裏面に配置した。前回よりも、各店の情報を充実させている。

 マップは4千部作製し、本宮大社や熊野本宮観光協会などで配布する。部数がなくなった後も、インターネット上で閲覧できるようにする予定という。

 また、本宮に来てもらった記念として、今回は木製の記念札も限定千個で作った。年末年始(12月31日~来年1月3日)の期間中、商工会の会員になっている町内の宿泊施設を利用した宿泊客に対し、1組につき1個をマップとともに配布する。

 町商工会の担当者は「実際にルートを巡りたいと思ってもらえるよう、マップのデザインにもこだわって作った。人の動きが活発になれば、それに伴い観光ルートに新しくオープンする店も増えてくるかもしれない。マップを通して、地域の商工業の振興にもつなげられたら」と話している。