南紀白浜エアポート（和歌山県白浜町）とＮＥＣ（東京）が白浜町で展開している顔認証サービスに１１月、店舗で割引などが受けられる電子クーポンが加わった。観光客に周遊を促す狙いがある。ＮＥＣは「手ぶらでお得なサービスを受けられる」とＰＲしている。

　南紀白浜観光協会が販売する「まち歩きマップ」と連動する。このマップには計３７の観光施設や飲食店で割引や追加のサービスが受けられる紙クーポンが４枚付いているが、顔情報を登録すれば、追加で電子クーポン２枚を付与される仕組みだ。

　電子クーポンは３７のうち２５施設で使える。マップは８００円（税込み）で、顔情報の登録は無料。クーポンを使えるのは紙、電子とも来年２月末まで。

　顔情報は、協会ホームページのリンクから登録できる。マップを販売している１６カ所には、専用のＱＲコードを掲載したチラシを置いている。問い合わせは協会（０７３９・４３・３２０１）へ。

　ＮＥＣなどが白浜町で顔認証サービスを展開し始めたのは２０１９年１月。クレジットカードの情報を登録すれば、顔情報で決済もできる。ＮＥＣによると、現在は町内１３施設で〝顔決済〟が可能。これまでに累計で千人超が登録しているという。