和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

田辺・西牟婁は全額現金 国の18歳以下10万円給付

和歌山県田辺市役所
和歌山県田辺市役所
 国による18歳以下への10万円相当の給付について、和歌山県の田辺、上富田、白浜の3市町も17日までに、年内に現金一括で給付する方針を決めた。すでに同様の方針を示しているすさみ町を含め、田辺・西牟婁の4市町は全て現金で給付することになる。

 この事業について、国は当初、現金5万円を給付し、残る5万円分はクーポンで配布する方針を提示。しかし、事務負担が大きいことなどから自治体の反発を受け、現金一括での給付を容認すると方針を転換していた。

 3市町はいずれも、現金5万円分の予算はすでに確保していたが、残る5万円分についても現金で給付するための補正予算案を急きょ編成。17日までに各議会に追加提出した。

 田辺市は17日、残り5万円分を支給するための費用(5億36万円)を盛り込んだ予算案を12月市議会に提出し、即日可決された。支給対象は約1万人を見込んでいる。

 児童手当を受給していて申請が不要な対象者については23日に一括支給する。高校生のみの世帯など申請が必要な対象者については、受け付け後、年明けから順次支給する予定。

 上富田町も16日に予算案を12月町議会に提出し、即日可決された。対象者は約2500人を見込んでいる。児童手当受給者への支給は24日を予定している。

 白浜町も17日、開会中の12月町議会に予算案を提出。議会最終日の22日までに可決される見通し。対象者は2660人を見込んでいる。年内の振り込みは24日が最初で最後の予定。

 田辺・西牟婁の4市町のうち、すさみ町は独自財源も使って「所得制限なし」で支給するとしている。