和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年05月29日(日)

紅白に初出場 オーサムシティのatagiさんに聞く

atagi(アタギ)=アイドルグループ「King&Prince(キングアンドプリンス)」に楽曲を提供するなど、バンドだけでなく個人での活躍の場も広げている
atagi(アタギ)=アイドルグループ「King&Prince(キングアンドプリンス)」に楽曲を提供するなど、バンドだけでなく個人での活躍の場も広げている
 男女ツインボーカルの3人組バンド「Awesome City Club(オーサムシティクラブ)」で、大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場する。

 今年、自身が作曲、女性メンバーと共に作詞し、ボーカルも担当している「勿忘(わすれな)」が大ヒット。30日に発表される日本レコード大賞の最終候補にも選ばれている。「今年一年を飛躍の年にできたのは皆さんのおかげ。これからも、ふと立ち寄った店で自分たちの歌が流れているような、皆さんの耳に入る活躍ができるよう頑張りたい」と、新たな年に向けて意気込みを語る。

 和歌山県上富田町朝来出身。小学5年生の頃、父親のフォークギターをこっそり触ったことがきっかけで音楽に興味を持った。田辺商業高校(現神島高校)在学中に、友人とバンドを組んで文化祭で披露。田辺市の新庄総合公園の野外音楽堂で演奏したこともある。

 高校時代からプロになりたいとの思いを抱き続け、上京して音楽専門学校に進学。そこでギターの知識や技術を磨きながらライブ活動などを続けてきた。

 「オーサムシティクラブ」は専門学校卒業後にバイトしていた音楽スタジオの同僚らと2013年に結成、15年にデビューした。

 「勿忘」は、1月末から公開された映画「花束みたいな恋をした」の予告映像に使われた。インターネットに接続しながらスマートフォンやパソコンなどで曲を再生する「ストリーミング」での累計再生回数が2億回を超えるなど、大きな反響を得た。

 それによってテレビ出演などの機会も増えたが、音楽に対する姿勢は変わらない。

 「音楽をする上で一番大事にしているのは、自分自身が、また関わってくれている皆がわくわくでき、そのわくわくが周りに広がっていくこと。これからも自分自身の音楽に対する気持ちに正直に、歌を作っていきたい」

 故郷への思いを尋ねると「大好きですね」と笑顔で即答。「和歌山の海、山、まちが、ふるさとの原風景としていつも自分の中にある。少し疲れてくると、帰りたいなあと思うことがあります」

 いつか地元で凱旋(がいせん)ライブをしたい、と話す。「バンドのメンバーにも白浜で温泉に入って、おいしいご飯を食べてもらいたいですね」