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2024年11月15日(金)

梅収穫量57年連続全国一 和歌山県、前年の1・6倍に

和歌山県内梅収穫量の推移
和歌山県内梅収穫量の推移
 2021年産の和歌山県内梅収穫量は6万7500トンで、不作だった20年産の1・6倍となったことが近畿農政局のまとめで分かった。1965年から57年連続で全国一となっている。

 2018年の収穫量は、過去3番目に多い7万3200トンだったが、天候の影響で19年は5万7500トン、20年は4万1300トンと大幅に減少。一方、21年産は20年比で2万6200トン増加した。

 開花期間中の天候に恵まれ、果実数が増えたことが要因だという。ただ、その分、小玉傾向となった。

 10アール当たりの収穫量は1380キロで、31年ぶりに千キロを下回った20年(841キロ)より539キロ(前年比64%)増加した。

 その年の収穫を目的にした「結果樹面積」は4890ヘクタールだった。14年までは5140ヘクタール前後を推移していたが、15年から毎年減少し、18年に5千ヘクタールを切った。生産者の高齢化による廃園や、他品目への転換によるものという。

 全国の収穫量10万4600トンに占める県内の割合は65%。19年の65%から、昨年は58%に下がっていたが、戻った形。和歌山県に次いで収穫量が多かったのは群馬県の5770トン、三重県の1620トン、神奈川県の1590トンなどが続いた。

 調査は1950年に開始。県内の収穫量が最多だったのは2013年の7万9千トンだった。