和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

コロナ後見据え会員交流 白浜町安居の南紀州交流公社

カヌーを体験した南紀州交流公社の会員たち(白浜町久木で)=南紀州交流公社提供
カヌーを体験した南紀州交流公社の会員たち(白浜町久木で)=南紀州交流公社提供
 白浜町安居に事務所がある南紀州交流公社はこのほど、指定管理者として運営する同町久木の町営向平キャンプ場で「ふれあい集会」を開いた。コロナ禍で民泊の受け入れが難しい状況が続く中、会員同士のつながりを保ちたいとの思いも込めて企画した。公社では「良い機会になった。〝コロナ後〟には民泊の需要も戻ってくるはずだから、何とか耐え抜いて頑張りたい」と話している。

体験企画は復調の兆し


 集会には、公社の会員になっている地域住民ら約50人が参加。キャンプ場を清掃したり、カヌーに乗ったりして親睦を深めた。国連が掲げる「持続可能な開発目標」(SDGs)を学ぶ研修会も開いた。今後、公社が窓口になって受け入れる教育旅行で訪れた児童・生徒にSDGsの大切さを考えてもらえるようにしたいという。集会の開催は県の補助金を充てた。

 公社によると、アウトドア志向の高まりもあってキャンプ場の利用状況は順調。区画は間引いて運営しているが、土日曜は11月下旬まで予約が入っている。「年末年始は開いているか」という問い合わせもあるという。

 民泊の受け入れはないものの、カヌーでの川下りや釣り、藍染めといった各種体験を求める小中学校や高校の修学旅行が増えているという。コロナ禍で例年の行き先を変更して来た学校も多い。体験の予約は12月まで入っており、公社では「修学旅行を延期した影響だと思う。例年にはない冬場の受け入れにつながっている」と話している。