炭琴で備長炭の魅力発信 JR紀伊田辺駅に展示
和歌山県田辺市のJR紀伊田辺駅待合ホールで、秋津川中学校の生徒が紀州備長炭で作った「炭琴(たんきん)」を展示し、備長炭の魅力を発信している。たたいて音を体感できるようにしており、来年1月上旬まで展示する予定。
紀州備長炭記念公園(田辺市秋津川)を中心に、紀州備長炭の伝承活動などをする「秋津川振興会」が、紀州備長炭も含めて、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」のPRの一環として取り組んでいる。
炭琴は、紀州備長炭の音を生かして楽器を作ろうと、製炭士や秋津川中の生徒らが協力し、1987年に第1号を作った。備長炭をなたで削って長さを調節し、釣り糸を張った台の上に並べ、ばちでたたいて音を奏でる。木琴よりも硬く、鉄琴よりも温かい音色がするという。
同校では音楽の授業の教材として使っており、展示の炭琴は、9月に生徒が地元の「秋津川炭琴サークル」のアドバイスを受けながら作った。
20日にはセレモニーがあり、同校の全校生徒10人が炭琴で曲を演奏。独特の澄んだ音色を響かせた。3年生の吉澤崚介君(15)は「今よりもっと、炭琴や紀州備長炭の良さを広く知ってもらえたら」と話した。
秋津川振興会の大澤晃代表(86)は「世界に誇る備長炭を体感していただきたい。冬になると音色がさえるので、ぜひお楽しみください」とあいさつし、御堂直樹駅長(45)も「炭琴を見たのは初めてで、感動した。コロナが落ち着くといろいろな人が訪れるので、広く知ってもらいたい」と語った。
展示場所には、生徒がちぎり絵で「炭琴」と書いた看板、梅システムの説明パネルも置いている。
紀州備長炭記念公園(田辺市秋津川)を中心に、紀州備長炭の伝承活動などをする「秋津川振興会」が、紀州備長炭も含めて、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」のPRの一環として取り組んでいる。
炭琴は、紀州備長炭の音を生かして楽器を作ろうと、製炭士や秋津川中の生徒らが協力し、1987年に第1号を作った。備長炭をなたで削って長さを調節し、釣り糸を張った台の上に並べ、ばちでたたいて音を奏でる。木琴よりも硬く、鉄琴よりも温かい音色がするという。
同校では音楽の授業の教材として使っており、展示の炭琴は、9月に生徒が地元の「秋津川炭琴サークル」のアドバイスを受けながら作った。
20日にはセレモニーがあり、同校の全校生徒10人が炭琴で曲を演奏。独特の澄んだ音色を響かせた。3年生の吉澤崚介君(15)は「今よりもっと、炭琴や紀州備長炭の良さを広く知ってもらえたら」と話した。
秋津川振興会の大澤晃代表(86)は「世界に誇る備長炭を体感していただきたい。冬になると音色がさえるので、ぜひお楽しみください」とあいさつし、御堂直樹駅長(45)も「炭琴を見たのは初めてで、感動した。コロナが落ち着くといろいろな人が訪れるので、広く知ってもらいたい」と語った。
展示場所には、生徒がちぎり絵で「炭琴」と書いた看板、梅システムの説明パネルも置いている。