ぼたん荘に車中泊施設 古座川町、コロナ禍で需要増
和歌山県古座川町は、同町月野瀬にある南紀月の瀬温泉「ぼたん荘」の敷地内に、キャンピングカーなどによる車中泊が楽しめる専用施設を設けることを決めた。他人との「密」を避けられる車中泊はコロナ禍で人気が高まっており、需要に対応して観光振興につなげる狙い。「日本RV協会」(横浜市)が認定する「RVパーク」への登録を計画している。
7日に開会した町議会9月定例会に、この事業にかかる費用などを盛り込んだ2021年度の一般会計補正予算案を提案し、全会一致で可決された。
町地域振興課によると、ぼたん荘は町が整備し1996年3月に完成。本館と温泉館、イベントなどに使える「いろり館」などがあり、指定管理者として「古座川ふるさと振興公社」が運営している。
計画では、いろり館横にある旧ゲートボール場と駐車場に屋外用の電源設備のある13区画を設け、使用料をもらって貸し出す。トイレや風呂などは既存の施設を使ってもらうことを想定しており、本年度中の供用開始を予定。補正予算には、電源設置業務委託料として200万円を計上した。
同課の西武彦課長は「コロナ禍で観光客が減り、地元消費も減少している。感染症対策として不特定多数との接触や密集を避けながら古座川町の自然を満喫していただき、観光消費を促進させるためにRVパークとして活用したい。ぼたん荘には部屋数が10室と少ないという課題があり、宿泊の集客も見込める」と話している。
日本RV協会によると、RVパークは、4メートル×7メートル程度の駐車スペース▽100V電源が使用可能▽ごみ処理が可能―といった条件を満たした施設を調査した上で認定している。全国で222件の施設が稼働しているが、県内では那智勝浦町の1件のみ。協会の担当者は「最近の施設への調査では、1~6月のデータで前年比190%ぐらいの利用になっており、今まで一番多い数字」と話している。
7日に開会した町議会9月定例会に、この事業にかかる費用などを盛り込んだ2021年度の一般会計補正予算案を提案し、全会一致で可決された。
町地域振興課によると、ぼたん荘は町が整備し1996年3月に完成。本館と温泉館、イベントなどに使える「いろり館」などがあり、指定管理者として「古座川ふるさと振興公社」が運営している。
計画では、いろり館横にある旧ゲートボール場と駐車場に屋外用の電源設備のある13区画を設け、使用料をもらって貸し出す。トイレや風呂などは既存の施設を使ってもらうことを想定しており、本年度中の供用開始を予定。補正予算には、電源設置業務委託料として200万円を計上した。
同課の西武彦課長は「コロナ禍で観光客が減り、地元消費も減少している。感染症対策として不特定多数との接触や密集を避けながら古座川町の自然を満喫していただき、観光消費を促進させるためにRVパークとして活用したい。ぼたん荘には部屋数が10室と少ないという課題があり、宿泊の集客も見込める」と話している。
日本RV協会によると、RVパークは、4メートル×7メートル程度の駐車スペース▽100V電源が使用可能▽ごみ処理が可能―といった条件を満たした施設を調査した上で認定している。全国で222件の施設が稼働しているが、県内では那智勝浦町の1件のみ。協会の担当者は「最近の施設への調査では、1~6月のデータで前年比190%ぐらいの利用になっており、今まで一番多い数字」と話している。