和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年07月05日(火)

遺族会が慰霊碑清掃 大水害から10年の那智勝浦

犠牲者の氏名などが刻まれた石碑を磨く、那智谷大水害遺族会の岩渕三千生代表(28日、和歌山県那智勝浦町で)
犠牲者の氏名などが刻まれた石碑を磨く、那智谷大水害遺族会の岩渕三千生代表(28日、和歌山県那智勝浦町で)
 2011年9月の紀伊半島大水害で29人が犠牲となった和歌山県那智勝浦町で28日、那智谷大水害遺族会の岩渕三千生代表(60)と地元の建設業者などの有志約30人が、同町井関にある「紀伊半島大水害記念公園」を清掃した。

 公園の清掃は毎年、記念公園で営まれる慰霊祭の前に取り組んでいる。この日は午前8時ごろから、公園周辺の草を刈ったり、犠牲者の氏名などが刻まれた石碑を磨いたりした。

 岩渕代表は「公園がきれいになり、準備が整った。29人の御霊も喜んでいると思う。10年を迎えようと、20年を迎えようと、僕の心はいつも同じ。自分の命を守るため、水害では早く逃げないといけないと思ってもらえるように、この水害を絶対に忘れさせてはいけない」と話した。

 遺族会は9月4日午前1時から、記念公園で追悼供養の行事を営む予定。同日午後1時半からは同所で町主催の慰霊祭がある。新型コロナウイルスの感染防止のため式典は中止するが、遺族会代表と町長が献花をする。その後、熊野那智大社と那智山青岸渡寺が合同慰霊祭を執り行う。