和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年09月18日(土)

甘酸っぱい香り漂う 梅の塩漬け真っ盛り

容器に入った梅に塩を振り掛ける農家(和歌山県みなべ町晩稲で)
容器に入った梅に塩を振り掛ける農家(和歌山県みなべ町晩稲で)
 和歌山県のみなべ町や印南町で、収穫した梅を塩に漬け込む作業が本格化している。漬け込むのは、みなべ町で誕生した人気の品種「南高」の熟した実。いっぱいに入った容器からは甘酸っぱい香りが漂っている。


 「白干し梅」として一次加工するための作業で、両町にある約1500戸の農家の7割ほどがしている。今季の梅干し加工用の収穫は、海岸近くの早場で平年より5日ほど早い10日ごろから始まった。各農家らは収穫したその日のうちに漬け込んでいる。

 みなべ町晩稲の山本康雄さん(58)は連日、漬け込み作業を続ける。収穫した梅の傷などを確認した後、大きさでM~5Lの6階級に分け、3千リットル入り容器に塩と交互に入れていく。満杯になれば上に重しを置く。

 山本さんは「生産量は平年を超えそうだが、品質は4月と5月の雨で病気が発生し、あまり良くない」と話す。実太りも思ったよりも悪く、全体的に小さめ。2Lと3Lが中心なのは変わりないが、4Lが少ないという。

 産地全体では、遅場の山間部でも徐々に始まっており、7月中旬まで続くとみられる。

 それぞれの農家は1カ月以上漬け込んだ後、天日干しする。「白干し梅」のままでも小売店に並ぶが、多くが調味漬けの2次加工用として地元の加工業者などに販売される。