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2024年05月03日(金)

全国学力テスト、2年ぶりに実施 小6と中3対象

全国学力テストに臨む小学6年生(27日、和歌山県すさみ町周参見で)
全国学力テストに臨む小学6年生(27日、和歌山県すさみ町周参見で)
 文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が27日、小学6年生と中学3年生を対象に全国一斉にあり、和歌山県内でも対象の児童生徒が参加した。毎年実施している調査だが、昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う一斉休校の影響で中止したため、2年ぶりの実施となった。

 国語と算数・数学の2教科と、生活習慣や学習環境に関する調査があった。対象は全国の小学6年生約105万4千人と中学3年生約102万8千人で、そのうち県内は小学校225校約7300人、中学校118校約7千人(義務教育学校、特別支援学校含む)。結果は8月に公表する予定。

 前回(2019年度)の結果は、ほとんどの教科で全国平均並みだったが、中学国語が全国42位。読み解き、考えとして表現することなどに課題があった。他の教科の全国順位は小学生の国語が23位、算数が19位。中学生の数学が26位で、初めて実施された英語は21位だった。中学英語は今後3年に1回実施される予定。

 全国学力テストは2007年度から実施している。昨年度以外で事実上の中止となったのは、東日本大震災後の11年度。