和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

県内最古の木造校舎、取り壊し前に見学会 すさみ町

取り壊すことが決まった大己小学校の校舎(和歌山県すさみ町防己で)
取り壊すことが決まった大己小学校の校舎(和歌山県すさみ町防己で)
 和歌山県すさみ町は16日、防己(つづら)地区にある大己(たいき)小学校の廃校舎の見学会を開く。県内で現存する木造校舎としては最古とされるが、老朽化が著しく、取り壊すことにしている。

 廃校舎は木造平屋で、1903(明治36)年2月の完成。13(大正2)年に増築され、いまの姿になった。床面積は約260平方メートル。70(昭和45)年3月に閉校し、佐本小と統合した。

 修繕する場合、その後の維持管理費も含め多額の費用がかかる点や自然災害で倒壊の恐れがあることなどから取り壊すことにした。費用は2021年度予算に計上している。町は取り壊しの方針を19年12月に示していた。

 見学会は16日午前10時~午後3時。希望者は直接、現地を訪ねればよい。

 町はこのほか、小河内(おかうち)地区にある競智(きょうち)小の廃校舎も本年度中に取り壊す。